ほんとは ほんとは ほんとは Love you

演劇とか2,5次元とかジャニーズとかアイドルとか二次元とか

映画『溺れるナイフ』を見てきました

gaga.ne.jp

15歳の夏。東京から遠く離れた浮雲町に越してきた、人気モデルの望月夏芽。
退屈でウンザリするようなこの町で、夏芽は体を貫くような“閃光”と出会ってしまう。それは、コウと呼ばれる少年・長谷川航一朗だった。
傲慢なほどに激しく自由なコウに、反発しながらも、どうしようもなく惹かれてゆく夏芽。コウもまた、夏芽の美しさに対等な力を感じ、やがてふたりは付き合いはじめる。「一緒にいれば無敵!」という予感に満たされるふたり。しかし浮雲の夏祭りの夜、全てを変える事件が起きるのだった―。
失われた全能感、途切れてしまった絆。
傷ついたふたりは、再び輝きを取り戻すことができるのか。未来への一歩を踏み出すために、いま、ふたりがくだす決断とは―。

 

※作品の結末やネタバレ含みますのでご注意!

原作未読です。だーすー、小松菜ちゃん、重岡くんと言う私得キャスト!

あとドレスコーズの志磨くんが役者として出ててびっくり。毛皮のマリーズが大好きだったんですよねぇ。懐かしい。

とりあえず徒然と箇条書きに感想をば。

・1/3くらいがだーすーのイメージビデオ

・映像がとてもきれいで大自然

・とにかくだーすーがおたくの好きそうな設定詰め込みすぎててエモい

・白金の髪で衣装も白いからもはや発光しているだーすー

・お面を彫るだーすー(エモい)

・山道を駆け回るだーすー(エモい)

・甚兵衛でみんな狐面なのに一人だけ烏天狗面のだーすー(くっそエモい)

・松明で演舞するだーすー(エモ略)

とにかく菅田将暉がエモい。

これに尽きます。だーすーの画面を保つ力すぎょい。。。。。

後半の祭りシーンとかほんとただのだーすーのイメージビデオでですね、、、、、一人だけお面外してけっこう長い尺で演舞しだした時はマスオさんもびっくりな程のエェー!?って感じでした…wいやだーすーかっこいいから全然見れるけどさ!w

しかしだーすーは全編通して山に住む神と言うか、神秘的な魅力を感じて。なんなのあの目力…

私がこの映画すきだなーと思ったところは夏芽とコウちゃんを”選ばれし者”って言う存在として描いているところです。冒頭で引用した公式のあらすじでは”全能感”と言う、さも主観であるかのような言葉で書かれているのがちょっと私の感覚とは違うなぁと。私はマンガを読んで育ったおたくなので自分とは違う、”選ばれし者”って言うのは本当に存在すると信じている節がありまして、もう何を差し置いてもどんなに自己中心的で、客観的に見たらくずでもついていかざるを得ない抗えぬ魅力を持った人間と言うものが存在すると思っているんですね。そんでこの映画の夏芽とコウちゃんはまさにその”選ばれし者”であり、表情が、台詞が、呼吸が、見れば見るほどそんな説得力にひたすら溢れているなぁと感じました。傷ついた夏芽を癒す大友くんはほんとめっちゃいい子なんですよ。ってかただの重岡くんで普通にいたらただのリア恋枠なんですよ。大友くんと一緒になれば絶対安定して『幸せ』なんです。でも、それは『フツー』の『幸せ』なんですよね。傷ついても、辛くても苦しくても、それでも夏芽にはコウちゃんしかいないんです。そしてコウちゃんにも夏芽しかいない。そういう運命なんです。私のようなフツーの人間は、身を焦がしてヒリヒリ生きるそんな二人にただただ憧れて。でもそんな生き方が存在すると言う憧れ。その憧れだけで生きていける。そんな気がするんです。

話がちょっと逸れた。藤ヶ谷たいぴーでドラマ化したMARSとかもそうだけど、なんかそう言う『運命に導かれた二人』みたいなんめっちゃ好きなんです\(^o^)/四半世紀生きてても\(^o^)/信じているの\(^o^)/ミラクルロマンス\(^o^)/

映画としては時系列がちょっと?って思うところもあったけど、おおむねわかりやすかったと思います。あっでもラストは一緒にならんのかとちょっとびっくりでした。そしてあんなにヒリつく体験を経て東京で出た映画が、てか広能さん撮ったのがこれかよ…と思いましたが(わざとなんだろうけど意図がよくつかめんかった)、コウちゃんと言う存在は夏芽の心の中で実体のコウちゃんと離れてある種ほんとうの”神さん”になった感があったなぁと思います。あとコウちゃんは山に残って夏芽は東京に出ていくという描写が女の子の強さを描いているようで、パラキスとかそこら辺と似たような少女漫画感があっていいなと思いました。

監督が若い女性の方と言うことでおそらくですが原作にすごく愛を持って撮っていたんじゃないかなぁと。一緒に行った友人は原作ファンだったのですが、『見たかったシーンがみんな入ってて良かった』って言ってて、たぶん読者と同じ目線で撮っていたのではないかなぁと感じました。映像もすごくきれいですよね。小学生並みの感想ですが、色彩感覚とか大自然とかすてきだなぁと思いました。ただ夏芽とコウちゃんがセックスするシーン描写が壮大な大自然の映像なのが笑ってしまった…w いや、nice boat.とかそういう意味合いじゃないのは分かってるんだけど…w(と、友人に話したら怒られた)

音楽に関してはドレスコーズ、おとぎ話、大森靖子とサブカル大行進でしたが挿入歌はインストの方が集中できるかなぁといったところ。ここは完全に私の好みの話です。あと余談ですけど原作、音楽、監督さんの経歴とか、サブカル要素が多い映画に対してこんなに(初日だからかもだけど)サブカルにかぶれてなさそうな?フツーの客層が集まっているのを見るともはやサブカル的要素は国民の総意なのか!?と言う錯覚を起こしますね。私の好んでいたマイナーはメジャーだったのか!?と。いやそんなことはないんですけど。

あっ主題歌の『コミックジェネレーション』は毛皮のマリーズ版のほうが好きです!西くんのコーラスくれー!

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