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『露出狂』2016版マイ・ベスト・イレブン+3を発表します!~前半戦~

舞台『露出狂』2016版、お疲れさまでした~。『露出狂』がトゥキだから~と推しのいない状態で軽率に(当社比)いっぱい見に行ったら軽率に推しが増えて帰ってきたこともあり、あの日、あの時、あの場所でひとつになった高天原高校サッカー部たちが思い出になっていくのがさみしくてしょうがありません。

 

そこで10/1のチーム出初日アフタートークでの松井勇歩さんのこちらの発言(KAWAII)

 を、受けてこの度のマイベストイレブン(+マネージャー陣)を発表します!ドンドンパフパフ~!

ちなみに私の露出狂に対するスタンスとしましては、2010年版で柿喰う客にハマった思い出の作品であり、以降2012年版、柿フェス版、そして、ことあるごとに2010年版をDVDで見返しては懐古こじらせる初演厨です!懐古厨こじらせすぎてるので、こじらせたところの文は消しておきます…見たかったら反転という昔の同人サイト的なことにしておきます。携帯だと見づらいね!例→(今回に関しては、チーム露は初日しか見ていないのとチーム狂に思い入れが出来てしまっているのでそう言うバイアス、あると思います。てへぱろ。 )

御器:市川知宏

これは正直三人とも甲乙つけがたいのですが、これまでの御器は小柄な役者さんが多かったのに新しい御器像をくれたいっちーさんで。冒頭のシーンで『あのな宇津保』と、ぬっと出てきたとき、その身長がすごくインパクトありました。確かニコ生だったと思うんだけど、ゲネの時セリフが吹っ飛んだ話とかスイッチオフ時の眠そうな感じとか内心大丈夫かと思っていたのですが全くの杞憂でした。これまでの現場の経験値とかご本人のポテンシャルが高いんだろうなぁ。またその人柄か、いっちーさん御器のまっすぐな感じが良かったです。あとお人好しそう。押しに弱そう。頼めばやらせてくれそう(何をとは言わない) みっちーさんの真摯な感じとか石賀くんのちょっと芋いところも好きでした。(しかし2010版の熊川さんが好きすぎて、それをまだ超える御器はいないかな~)

佐反町:陳内将

これはね!普通に三人とも好きすぎて選べないんです!露のいっちーさんは古風で硬派な不良って感じだったし、狂の赤楚くんはまさにキャプテン!って感じでみんなを引っ張る勢いがあったし…しかしいっちーさんは御器、赤楚君は後述の葉枝に選出なのとやっぱり王道ドヤンキーが期待通りすぎてとても嬉しかったちゃんじんさんで。蒲郡にDVするとき頬を両手でつつんでからぺちぺち殴ってたのがリアルなDVすぎて引きました大好きです。

白峰:永島敬三

これも三人とも大好きすぎて選べない枠…とくに狂の小松くんは2回目が初日よりも格段に良くなっていて、これからの伸びしろに期待しかないなー、といった感じです。『1!2!3!…』って一人ひとり言っていくところで小松白峰が3の時だけバカになるのをやってて最高だなって思いました!系統的には永島白峰に通じる狂気が垣間見えたよ小松くん… 永島さんの白峰は正直初見は猫背気味なのが気になったのですが、そのうちそんなん気にならなくなるくらいの面白さだったのでやっぱり大好きです。あと白峰のセリフはそのほとんどが声に出して読みたい日本語なので永島さんの活舌が聞いてて気持ち良すぎるし柿感とても安心する。内閣総理tntnのくだりとか毎回よくも思いつくもんだ(褒めてる)

比留:佐藤信

比留ちゃんはすごく大好きなキャラクターでして、今回は色々な比留ちゃんの解釈が生まれましたが、私は信長比留一択です。(2010版の深谷比留ちゃんを信仰しすぎて、露の勝大さんのサークラ比留ちゃん、出のみっちーさんのコミュニティに固執する繊細な比留ちゃんは目新しくはあったのですが、私とは解釈違いだなぁと…比留ちゃんの一番の魅力って思いが純粋『すぎる』ところだと思っていて。そのためには手段を選ばない頭のネジがぶっとんでるところだと思っていて。自分と、自分の大事なものと、あとは虫けらしか比留ちゃんの世界にはないんじゃないかな、と思っています。イメージとしては尖った薄氷的な…透明だけど油断してると手がくっついてはがれないし、注意しないと手を切るし、でも目を離すと割れちゃいそうで、気づいたら溶けちゃいそうで。ポエムか。)信長比留が一番狂気抱えてそうだった。あとお顔がかわいかった。お顔が好き。ストップのポーズが虫歯ポーズとかいちいちあざとかわいくて頭抱えた。私の一押しはローラさんがやってたほっぺたでオッケーってやるやつ。かわいい。

蔵毛:高良亘

これも迷うマンでして、露の敬三さんの安定感も、狂の里恩くんの2012版玉置玲央さんを髣髴とさせる雰囲気(それでいて、ちょっと柔らかかった)も大好きでした。しかし歴代を考えてもトリッキーな蔵毛が多い中、高良さんの蔵毛はひたすら可愛かった(真顔)

野宮:砂原健佑

野宮も大好きなキャラクターで、かなり器用に演じていた出の坂口くんを選びたい気持ちも大きかった。(ん、だけど2010年版右手愛美さん、2012年版間宮祥太郎の野宮を見てしまったら野宮はスレンダーなくっきり美人系のイメージなんだよおおおおおおおおおおおおおおおお)露は初日しか見れなかったので後半の砂原野宮の壊れっぷりが見たかったです。

蒲郡:松井薫平

出の畠山さんとも迷ったのだけど畠山さんはお顔がかわいすぎるので、2012版も板橋駿谷さんだし、かわいそうなガチムチと言うラインに一番しっくりきた薫平さんで。ガチムチなのに何故か圧倒的可愛さと憎めなさを持つ蒲郡。不憫… キャラとはちょっと離れるけど畠山さんはょうじょみすごかった。ご本人の素直な人柄がそのまま顔に出てるからかな。二面性のある役や真今井みたいに豹変する役に対してどんなアプローチをしていくのか大変興味があります。

 

キャラクター14人多いよ!続きはまた明日。

舞台ヲタが初見のJOHNNYS' World2015のストーリーを考察する

 ※このブログは『JOHNNYS' World(2015年)』のネタバレを含みます。セリフ等うろ覚えなので受け取ったニュアンスで書いています。

 

初めて舞台を見てから10年が経った。10年前はイケメンとか無理(笑)なんて言ってたのに、なんやかんや拗らせてジャニヲタになってから2年。去年は『いや、私まだそんなにジャニーズそのものが好きなわけじゃないし…』と行きたいけど素直になれないコンチクショウだったのだが、2年目にもなるとそんなの吹っ切れて、ザ・ジャニーズ!なトンチキ行ったるで!とチケットを確保。外部舞台は2本くらい見たけど、ジャニーさん構成・演出のザ・ジャニーズ舞台を見るのは今年のジャニワが初めてでした。

 

ジャニワに限らず、ジャニーさん構成の舞台はとにかく『ストーリーがわからない』『カオス』と言う感想が多い気がする。*1 今年は8割内容が変わってわかりやすくなったらしい!と言う前評判があったにも関わらず、初日後の感想を読んでみるとこのようなものが多かった。

twitter.com

マジかよー分かりやすくなってないのかよー。むしろ更にカオスって言う感想すらある。大丈夫?話ついていける?と不安しかなかったが、まあ結論から言おう。

ジャニワおもしろかった。

何が?トンチキ演出も色んな意味でおもしろかったけど、普通にストーリーが。この舞台を通してのジャニーさんの主張にブレが一切ないし一本の物語としてちゃんと成立していた。確かに舞台の世界で実際起こっていること・劇中劇・過去・精神世界・パラレルワールド?などが入交り、混乱しやすくはあるものの、むしろストーリー構成としては王道じゃね?と思ったので初見なりにどんなストーリーだったのか解釈してみようと思う。

もちろん個人の解釈なので、あーそう言うストーリーって言う見方もできるのかーと誰かの視点の参考になれば嬉しい。

 

①これはケントの物語

全部見終わって思うのはこの物語はケントが主役だってこと。そもそも物語って最初と最後で何かしら変化がなくては成立しない。ジャニワの最初と最後で何が変わったか。それはズバリケントの考え(主張)だ。ウチPの主張は一切ぶれることはないし、ショウリはずっとウチP支持。故に、これはケントが新しい考え(視点)を得て成長する物話なのである。とてもシンプルで王道。分かりやすい。しかし多くの、何を意図しているのかよくわからないトンチキ演出やパッと見物語とは関係ないようなパフォーマンス、そして『私の担当がいつでも主役』と言うフィルターでこのシンプルな構造は『よくわからない』ものとなってしまうのではないだろうか。また、『13月』『人間の歴史』『悲劇』『宇宙』『地球』などと言う壮大なトンチキワードも観客を混乱させる一因かと思われる。

とりあえずここで、ケントの成長を物語のセオリーである起承転結に当てはめてみよう。

 

※舞台の設定⇒ケント、ショウリはウチのプロデュースするショーの出演者

【起】ショーで事故が起きる。ケントはショーを続ける意味が分からなくなる。ショーマストゴーオンなウチPと意見の対立。

【承】ウチPに12か月を旅しろと言われショウリと旅をする。

【転】人類の悲劇を見せられてより不安になる(一幕)。明るい宇宙とHi Hi Jetを見る(二幕)。

【結】ウチPの考えを理解して和解。

 

真ん中の承と転がただのカオスじゃねーか!と思ったあなた、トンチキワードををそのままの意味でとらえてはいけない。トンチキワードだって何かを暗に示しているのです。しかしトンチキワードの真の意味を考える前にケントとウチPの考えをまとめておこう。

 

ケントウチPそれぞれの考え(主張)

まずケントの主張から。一幕序盤にこんな感じのことを言っていたと記憶している。

・ショーを続ける意味はあるのか(一幕冒頭のショーでの事故を受けて)

・生は死よりも尊い

つまり、命あってのショー。ケントは現在、自分が生きている事が一番大事。だと思っていることが推測される。

それを受けて、一幕では12ヶ月と称した人類の歴史を見せられる。明るい場面もあったが、たくさんの人の死という悲劇的な側面がだんだん強調されていく。そして一幕の後半こんな感じのことを言っていた。

・死んでしまったらすべて終わりだ

そして一幕ラストでウチPに妖刀を渡されて狂ってしまう。ここで私が思ったのは、ここでケントに刀を渡したウチPは、実際のウチPではないのでは、ということ。言ってみれば、ケントの心の闇部分を表していたのではないかなぁと。生は死より尊い=死にたくない、死んだら…?と言う恐怖や葛藤が元々ケントに存在し、人類の歴史を見せられたことにより、鬱ゲージMAX→発狂と言う流れかなと。

 

一方のウチP(これはジャニーさんですよね、どう考えても)の主張は、二幕後半でこんなニュアンスのことを言っていた。

・ショーこそが平和の象徴

・ショーを続け、平和を主張し続けることが未来の平和へ繋がる。(これが恐らくショーマストゴーオンの精神)

・過去でも現在でもなく未来のこどもたちへ世界をつくることが大事。

つまり、ショーを続けることで未来の平和をつくることがなにより一番大事なこと今生きてる自分がどうこうじゃないんです。そんなものは超越してるんです。

ちなみにショウリはウチP支持だけどそこまで考えて、って言うよりはお世話になった恩人を信じるって方向かなと言う印象。

 

しかし、ここでツッコミたいのはこの子供とか未来とか、具体的な主張内容を説明し出したのが開演して1時間半、なんなら休憩含めて2時間はゆうに越えた頃。一幕の事故のときなんて言ったか。ショーマストゴーオンですよ。今自分が生きてることが一番大事なケントは 死んでまでショー続けられるか!ってなるよそりゃ。しかもそれぞれ大事にする対象(自分と(未来の)子供たち)が異なるばかりか、現在未来と時間軸すら違う。右に行こうか左に行こうか迷ってたら上に行け!と説明もなく言われたようなものである。そんなもん分かるか!ケントはワルクナイ!

そんな風に混乱していたケントだが、明るい宇宙でHi Hi Jetを見てようやく何かをようやく理解するのである。ハイハイは一体何なんだ!は星の数ほどの考察ができるでしょう。私なりの解釈を次項に置いておきます。

③トンチキワードの意味

意味、とありますが、トンチキワードに関しては特に私の主観MAXなのでまぁ参考メモ程度に書き散らかしておきます。

 

・12ヶ月の旅:人類の歴史の振り返り。この舞台のテーマが13ヶ月を探す旅。つまり一幕のラストで言ってたように12ヶ月はプロローグ。過去から現在までの歴史。*2

・13月:12月の次。現在の次。これからの未来

・宇宙:未知の領域=未来。まだ見ぬ景色。二幕はジャニーズメドレーとか立方体の3辺を歩くショウリ*3とかが現在での葛藤や試行錯誤なのかなと

・Hi Hi Jet :若いジュニアを連れた若いユニット=未来ある若い子=未来・幸せの象徴。若いハイハイがハイハイ歌うのが大事。

 

時の旅人は、意味と言うよりかストーリーの狂言回しの役割なんだと思った。それと近いところで、ウチPの宇宙に残るよ!発言は物語のストーリー性の演出のためかな。これだけ主張を前面にモリモリ押し出していて、でもこれはファンタジーだからね~って言っちゃうのが更なる混乱を招いているぞ!

④まとめ

さて、ここまでを踏まえて①の起承転結に()内に解釈を加えて私のジャニワ2015ストーリー解釈のまとめとしたい。

 

※舞台の設定⇒ケント、ショウリはウチのプロデュースするショーの出演者

【起】ショーで事故が起きる。(現在を生きることを重視する)ケントは(死の危険を冒してまで)ショーを続ける意味が分からなくなる。(一方、平和の象徴であるショーを続けることが未来を作ると信じ)ショーマストゴーオンな(信念を持つ)ウチPと意見の対立。

【承】ウチPに12か月(人類の歴史の振り返り)を旅しろと言われショウリと旅をする。

【転】(生を重視しているのに)人類の悲劇(=死)を見せられてより不安になる(一幕)。明るい宇宙(未来)とHi Hi Jet(幸せの象徴)を見る(二幕)。

【結】ウチPの(未来のためにエンターテインメント=ショーを絶やさないという)考えを理解して和解。

 

舞台ヲタ的には解釈しがいのある楽しいストーリーだったのに内容に関しての感想が全然なくて悲しかったのでここはこういう意味では?って言うのがもっと増えるといいと思いました!*4

*1:大半は演出やパフォーマンスについての感想なのでストーリーに関するものが少ないのは舞台ヲタとしては少々悲しい

*2:余談ですが一幕最初の方の『見たことある景色や個人の気持ちに意味があるか?日常を超えた非日常にエンターテイメントはある』って言うナレーションがジャニーさんの信念なのだろうなぁと思う。そして見たことのない非日常と言う点では歴史の中の悲劇に通じる部分もある、と言いたいのかなと思った。

*3:ここ一番好きです

*4:完全に余談。佐藤勝利さんと作間龍斗くんを目当てに行った私だが、佐久間大介さんの演技とダンスする時の首の振り方に惚れたのでMVPは佐久間さんです